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大野隆全学共通教育部長からのご挨拶
![]() 全学共通教育部のホームページへようこそ! 大学教育推進機構全学共通教育部は神戸大学の各学部と別の独立した部局で、すべての学部のための共通教育の実施を担当しているところです。 共通教育とは、全学共通授業科目という、どのような専門科目を学ぶ学部の学生であっても神戸大学生であれば誰にでも必要と考えられる科目の教育のことです。 大学生となられた皆さんは、例えば、経済学部や理学部などいずれかの学部に属し、それぞれの分野での専門家になるべく、各学部での専門科目を学びます。 しかしながら、専門科目を学んだだけでは大学卒の「学士」としては失格です。 社会が「学士」に求めているのは、「豊かな教養に裏打ちされた専門家」なのです。 では、「教養」とは何で、どうすれば身に付くのでしょうか? 「教養」とは」単なる知識の積み重ねではなく、それによって身に付けた創造的な理解力のことです。 共通教育では、このような教育ニーズに対応する一群の科目を「教養原論」と呼んでいます。 「教養原論」を履修することで、ものごとを探求する考え方、ものの見方を養ってください。 「この勉強なんの役に立つの」と、よくいいます。そういう「役に立つか、立たないか」という尺度だけでいては「ものごとの探求」はできません。 ものごとを探求する考え方、ものの見方を持っていること、これが教養です。教養のない専門家を社会は必要としません。このことを忘れないでいてください。 さて、皆さんがこれまで学んできた国語、数学、外国語、理科、社会などの科目は、単に入学試験を突破するための「技」ではありません。 大学で教育を受けるための基礎学力です。しかし、外国語と専門領域に対応している科目、例えば数学や物理など、は今の学力のままでは不十分です。 今まで学んできた外国語、ほとんどの人は英語ですが、その英語の学力ではなく、「英語力」というものを身につけておかねばなりません。 また、英語以外の外国語も修めておく必要があります。他の言語、ドイツ語なり韓国語なりを身につけるということは、ただ言語の学力を広げるということだけではないのです。 それぞれの言語が使われている地域の文化を知ることなのです。生活のあらゆる面でグローバル化がどんどん進行している今だからこそ第2外国語という科目の必要性が増しています。 これら「外国語科目」を履修することで国際的なコミュニケーション力を身に付けてください。 自然科学の領域では、「物理」、「生物」でなく「物理学」、「生物学」というように上のレベルの講義が必要です。 また、社会・人文科学の領域でも、「現代社会」でなく「経済学」というように専門に進むための準備と導入としての授業科目が必要です。 そういう目的のために「共通専門基礎科目」を設定しています。これらは専門科目を理解し修得するための基礎となる科目です。 我々は、情報社会の時代に生きているわけですが、そういう現代の社会に入っていくための準備として「情報科学」があります。 情報技術が発達し、コンピューター・ネットワークの利用が当たり前となった現代、これに関するリテラシーやマナーを身に付けることは必須のことです。 「健康・スポーツ科学」はいうまでもなく「健全な精神が宿る健全な身体」のためのものであります。 高齢化社会を迎えて自分自身の健康を守り、増進させるためには、健康に関する正しい知識を理解し、身に付け、さらに自己の健康をスポーツなどの身体活動によって管理することが重要です。 最後に、大学での「学問」と高校までの「勉強」の違いについて少し説明したいと思います。今までの「勉強」では、ある問題が与えられたときに、必ず「正しい答え」がありました。 ちょうど「入試問題」において「模範解答」があるような具合です。しかし、これから学ぶ「学問」ではある問題に対して正しい答えがあるとは限らないのです。 それどころか自ら未だ解かれていない問題を探し出すことが「学問」の本質なのです。そういう問題には教科書、参考書やWeb検索は必ずしも役に立ちません。 この自然界や人間社会には大学教授やノーベル賞受賞学者でさえ容易には解答できないような問題がまだまだ沢山あります。 そういう問題を見出して、それを解決すべく研究することが「学問」なのです。したがって、単に講義を受動的に聞いたり、やみくもにノートを取ったりしているだけでは駄目です。 講義内容をよく考え、理解できないことは質問したり、自分で調べたりと能動的に関わらなければ本当に履修したことにならないのです。 このことは、最初はなかなか理解できないでしょう。大学生活を何年か過ごして初めて、ときには卒業してから気がつくことかも知れません。 ともかく、まずは全学共通教育科目の受講を通して、大学生としての知的基礎作りをして欲しいと願っています。 知的好奇心を旺盛にしてこの鶴甲第一キャンパスでの毎日をどうか有意義に過ごして下さい。 (文責:大野 隆) |
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