「ヨーロッパの新たな移民危機:EUはどう対応すべきか?」 今回のディベートクラブでは、昨今EUが抱える移民危機について議論しました。 今年に入ってからの新たな移民危機は、これまでの北アフリカや中東からイタリアやギリシャにわたる地中海ルートにおける移民数の増加問題ではなく、EUの東の国境ベラルーシを経由して、主にポーランド、ラトビア、リトアニアへ移民が殺到し、国際問題に発展しているという状況です。今回はポーランド出身のアガタ ヴィエシボフスカ准教授を招き、各国のEUとの関係を交えながら、ポーランドとベラルーシの国境沿いで勃発している移民問題について講義していただきました。講義では、今回の移民危機の背景、これまでの移民のルートとの比較、関連して巻き起こる議論、EUからベラルーシに対する制裁について説明がありました。 その後、参加者はグループに分かれ、移民危機を鎮静化させるにはどのような対応や制裁が適切か話し合いました。
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2021年12月23日(木)、神戸大学ジャンモネCoE主催で、兵庫県立兵庫高等学校1年生320名を対象にミニシンポジウムを開催しました。ミニシンポジウムでは、
坂井一成国際文化学研究科教授が「EUにおける言語・文化の多様性」、吉井昌彦経済学研究科教授が「EUの環境・SDGs政策」についての講義を行いました。
坂井教授の講義では、最初に、EUの公用語は24言語にわたり、各国の文化とアイデンティティを尊重し、公用語はすべて対等に扱われるという原則が紹介されました。
そして、言語の多様性を保全するとともに複数言語の修得(多言語主義)が追及されていることが述べられました。次に、公用語ではとらえられない少数言語が存在すること、
そしてEUとして地域・少数言語保護政策がとられていることが紹介されました。今後の課題として、英国のEU離脱後の英語、そしてキプロス問題を背景としたトルコ語の取扱いがあることが
述べられました。
以上から、日本の高校生にも英語以外の多言語を勉強することがグローバル人材として必要であること、そしてマイノリティへの配慮が不可欠であることが伝えられました。
吉井教授の講義では、EUの仕組みを紹介し、環境がEU共通政策となっている根拠はEU条約第3条、EU機能条約第10編にあることを紹介した後、EUの環境政策の歩みが述べられました。
EUの環境政策の中心は、1960~70年代の排気ガスなどの公害対策から、2002年京都議定書を契機に気候変動問題へ移っていきました。EUは、2008年に20-20-20戦略、2010年にEurope2020を策定し、
気候変動がEUの核心的問題であることを明らかにするとともに、気候変動会議を先導してきました。フォン・デア・ライエン現政権の下では、欧州グリーンディールとデジタル化を最優先課題とし、
NextGenerationEU経済戦略がとられていること、その際、公正な移行によりグリーン化を進める際に不利益を被る地域・産業への配慮が行われていることが紹介されました。
講義後、高校生代表の感謝の言葉が述べられた後、吉井ジャンモネCoEプログラム・コーディネータが、日本の様々な問題を考えるとき、EUを含む他国の取り組みを学び、
比較することが重要であるという挨拶で、ミニシンポジウムは終了しました。
参加生徒によるアンケートでは、85%の生徒が講義内容は満足(やや満足、満足、大変満足)であった、82%の生徒が今後のSDGsについての勉強に今回の講演を活かしていきたい
(やや思う、思う、とても思う)と評価しました。
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今回のディベートクラブでは、社会や環境に与える気候変動の影響について議論しました。
まず、ヨーロッパでの異常気象による甚大な被害を写したいくつかの写真が紹介され、パリ協定と最近開催された気候変動枠組条約締結国会議(COP26)の成果について説明がありました。
特に、COP26の成果についてはEUの気候変動に対するコミットメントについて言及されました。
その後、参加者は少数グループに分かれ、気候変動による様々な影響、日本やEUなど各国や各機関のコミットメント、活動家たちの役割について、それぞれの意見を交わしました。
最後に各グループで話し合ったことについて発表し、今回のディベートクラブを終えました。
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今回のディベートクラブでは、EU圏外の国の外国人学生がヨーロッパで働く機会について議論しました。
まず、下記の2つのURLを参照し、ヨーロッパの求人情報の検索方法、ビザ(査証)の申請方法についての説明がありました。
https://ec.europa.eu/eures/public/language-selection
https://ec.europa.eu/immigration/blue-card_en
次に、グループに分かれ、参加者はEUで仕事をしてみたいか、なぜEUで仕事をしてみたいと思うかなど考えを述べ合いました。
その後、各グループで話し合ったことを発表し、EUと日本の雇用状況(長期休暇や勤務時間など)の違いについても意見交換をしました。
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オリンピックは4年に一度開催されるスポーツの祭典です。古代オリンピックは古代ギリシャで生まれ、紀元前8世紀から紀元後4世紀までギリシャで開催されていました。
ピエール・ド・クーベルタンの呼びかけによって、1896年、ギリシャのアテネで近代オリンピックとして、オリンピックが復活しました。
それ以降、オリンピックは4年に一度、開催地を変えて行われるようになりました。東京で開催されるオリンピックは1964年に続いて、今回が2回目となります。
新型コロナウィルスの影響で、今回のオリンピックは1年延期され、2021年夏の開催となりました。
今回のディベートクラブでは、スポーツが持つ魅力について様々な意見交換ができました。
各参加者は好きなスポーツや部活動の経験談について話したり、現在開催されているオリンピックでの選手の活躍について感想を述べたりしました。
最後に、新型コロナウィルスの感染拡大の中、東京オリンピックは開催されるべきだったのかどうかを議論し、今回は終了しました。
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2021年6月30日、Web会議システムZoomを用いて、13名の参加者が意見交換をしました。
今回の議論の焦点は「なぜ、海外留学は意味があるのか」でした。まず、インストラクターのポルト・マッスィミリアーノ先生から
EU加盟国間の学生交流の促進を目的としている"エラスムスプログラム"についての概要説明があり、プログラムに関する統計を見ながら、
EU加盟国の学生はこのエラスムスプログラムを通じてどんな利点を得ているかについて紹介がありました。
その後、少人数グループに分かれてディスカッションが行われ、参加者は、海外留学自体のメリットや海外留学生を受け入れる国にとってのメリットについて話し合い、
海外留学経験者の話も聞きながら、もし海外留学するとしたらどの国に行きたいかなど意見交換をしました。
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2021年5月26日、Web会議システムZoomを用いて、12名の参加者が「新型コロナのワクチン接種」をテーマに話し合いました。
まず、スライドでEUの新型コロナに関する様々なデータを参照しながら、インストラクターのポルト・マッスィミリアーノ先生がEUの現状を説明し、
その後、少人数グループに分かれてディスカッションが行われました。グループディスカッションでは、スライドで説明されたEUの新型コロナ対策についてや、
EUと日本の新型コロナに関する現状を比較しながら、各グループ内で意見交換を行いました。最後に、各グループでどんなことを話し合ったかを簡単に発表し、
今回のイベントは終了しました。
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2021年4月21日、遠隔会議ソフトZoomを用いて、7人の参加者がインストラクターのポルト・マッスィミリアーノ先生とともに英国のEU離脱に関する理解を深めました。
インストラクターのポルト・マッスィミリアーノ先生から、英国のEU離脱においてのこれまでの簡単な流れ、英EU間の合意内容の要点、慎重な対応が求められる問題について説明がありました。
具体的には、EU加盟国のアイルランドと英領北アイルランド間に係る北アイルランド議定書について、英国の食肉産業を例に挙げながら二国間貿易における非関税措置の影響について議論されました。
今回は、英国のEU離脱を取り上げたいくつかの動画も見ながら議論が進められました。
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2021年1月20日、遠隔会議ソフトZoomを用いてEU ディベートクラブをEUIJと共催しました。9名の参加者とインストラクターのポルト・マッスィミリアーノ先生が、スラブ語派言語間の相違点について語り合いました。
ヨーロッパ言語に関するテーマは、昨年11月のロマンス語派言語間の相違点に続き2回目の実施でした。今回は、チェコ共和国に1年間の交換留学を経験した学生から、留学時の経験も含めてスラブ語派言語の特徴などをスピーチしてもらいました。また、ブルガリア共和国出身の留学生からも、スラブ語派言語の発音や説明をしてもらいました。
その後、参加学生がグループに分かれ、興味があるヨーロッパ言語などについて英語で語り合い、EUへの関心を高めました。
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