体験談

春実施コースに参加した学生による体験談です

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EUフィールドワークコース(フランス・イタリア・ベルギー・イタリア)2019年2月25日~3月10日

私はEUフィールドワークコースとして、フランス、イタリア、ベルギー、イギリスを訪問しました。私のテーマはLGBTという観点から見た、ヨーロッパにおける多様性の尊重だったのでこれらに関しての体験を書きます。

まず、フランスにおいてパリ7大学のグリボー先生にお話を伺いました。フランスのPACSという婚姻に似た制度は同性カップルよりも異性カップルによって使われていることを知りました。次にイタリアでは、ILOのトレーニングセンターで研修に参加し、労働基準を定める議会にもLGBTというキーワードがあがっていることを知り、多様性の尊重が世界的な問題であることを再認識しました。また、ベルギーにおいては実際にゲイである方にお話を伺いました。彼はゲイであることを理由に差別やいじめをうけたことがないと話しており、国の環境の違いを目の当たりにしました。イギリスにおいてはオックスフォード大学の院生でレズビアンのアイデンティティを研究している方にお話を伺い、オランダにおいてはLGBTの歴史が刻まれている各地を訪問しました。

すべての国でLGBTというキーワードはそこらじゅうにあって、その尊重の仕方も違うことを実際に各地へ行くことで学びました。加わった知識もあれば、不十分だったなと後悔した知識もあります。

今回、このコースに参加したことで自分の研究意欲がとても高まったという自覚があります。これを機にいろんなことにチャレンジできたらなと思っています。

国際人間科学部2年生(渡航時)

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EUフィールドワークコース(フランス・イタリア・ベルギー・オランダ他)2019年2月27日~3月10日

EUフィールドワークコースは、ヨーロッパやEUについて学ぶKUPES生のためのプログラムです。フランス、イタリア、ベルギー、イギリス、オランダとヨーロッパの様々な国々を訪れる予定で、参加する前からとても楽しみにしていました

訪問した国々ではベルギー対外貿易庁の事務局長や国際金融情報センターの方をはじめとする様々な方々にお話を伺いました。現地で実際に活躍されている方々のお話は生々しく、時にショッキングな内容もあり、これからのヨーロッパ社会や自分の将来を考える上で参考になるものばかりでした。またイタリアではILOトリノ研修センターで研修を受けたり、ベルギーでは現地の日本語学科の生徒と合同ゼミをしたり、欧州議会を訪れたりと盛りだくさんのプログラムでした。訪れた5つの国々はそれぞれに特色があり、同じヨーロッパに所属する国でも人柄、風景、雰囲気などが異なっており、それを実際に見て経験することができたのもこのプログラムならではのことだと思いました。

今までヨーロッパの情勢やEUの仕組みについて授業で学んできましたが、実際にヨーロッパを訪れたことでイメージがより鮮明になり、自分が知らなかった知識をたくさん得ました。それらはこれからの学びに対するモチベーションにつながっています。


*KUPESはEUエキスパート人材養成プログラム(Kobe University Programme for European Studies)の略称。このプログラムについてはこちらをご覧ください。

法学部2年生(渡航時)

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フィールドワークチャレンジコース・ヤンゴン(ミャンマー)2019年2月17日~3月3日

私がミャンマー・ヤンゴンでの活動コースを選んだ理由は、急速な経済成長を遂げる今しか見ることのできないミャンマーの活気溢れる姿を見たいと思ったからだ。

現地では日系企業・日本政府機関訪問と現地で日本語を学ぶ学生との交流を主に行った。企業訪問は、食をテーマに多くの企業をまわり、駐在員の方々から事業を展開する上での工夫点や苦労話を伺った。また、私が一番思い出に残っているのは、学生との交流だ。大学を訪問し、互いに自国の文化を紹介した後、学生に協力してもらい町でミャンマーの習慣を調べるフィールドリサーチを行った。その他、自由時間に遊園地や国立博物館へ行きとても楽しかった。学生とはたった数日しか一緒に過ごせなかったが、別れが寂しくなる程親しくなった。

現地での活動を通じてミャンマーが秘める力、実際に感じた国民性、学生の将来の夢を聞いて、今後ミャンマーがさらなる発展を遂げることは間違いないと思った。

今回の研修は初めての体験ばかりで、たった二週間とは思えない程濃く充実した日々を過ごした。特に企業訪問で得た経営に関する具体的な知識は今後の専門分野の学習に活かしていきたい。

経営学部1年生(渡航時)

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フィールドワークチャレンジコース・マンダレー(ミャンマー)2019年2月17日~3月3日

今回、仏教や仏教文化を学ぶコースに参加し、国民の約90%が上座部仏教徒のミャンマーに2週間滞在した。今回の研修で学んだことは、宗教は勉強しようとすべきものではない、ということである。

なぜなら宗教は、それを信仰する人々の生活や文化そのものであり、それを勉強して完全に理解するのはほとんど不可能であるからである。日本人が人の家に上がる時は靴下を履くべきだと自然に思うのと同様に、ミャンマーでは人の家やパゴダ、寺院に行く時に靴下を履かないことが当たり前なのである。毎日パゴダに行って、仏像の前に座り、頭を床につけて祈祷するのが、彼らの日常なのである。確かに学ぶことは多い。しかしそれは紙とペンを持って学習すべきことではなく、彼らと一緒に生活する中で、それを真似て、いつしか慣れ、自然と身についていくことなのである。

要するに、私がここで学んだことは「習うより慣れる」ことがいかに大切であるか、ということである。私は今後の学生生活において、この「習うより慣れろ」の精神を忘れず、何事も本などから知識を得るだけでなく、進んで体験し、本当の意味での学びをしていきたいと思う。

また、私は今年の夏から約1年間スウェーデンへ留学することになっているが、そこでも、学校の授業をただ受けるだけでなく、実際にその地を訪れたり、人々と積極的にコミュニケーションを取ることで、私が学びたいことへの理解を深めていきたい。

経営学部2年生(渡航時)

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フィールドワークチャレンジコース・チェンライ(タイ)2019年2月17日~3月3日

今回の活動では、タイ・チェンライ県において植物観察をしました。チェンライはタイの北部に位置しており、バンコクより気温も湿度も低く、過ごしやすい場所です。

チェンライ市内を拠点に、チェンライ県各地の国立公園に車で移動して植物観察を行いました。国立公園では日本では見慣れない木々が鬱蒼と生い茂り、滝があったりと自然の迫力に溢れていて、感銘を覚えました。観察した草木も面白いものばかりでした。例えば、日本でも観葉植物として販売されているものの、日本のものとは背丈や葉の大きさが全く異なっていて驚いたクワズイモ。また、まるで巨大ブドウのように数え切れないほどの果実が房になっていたのが圧巻だったイチジクの仲間の、マドゥア・サイ。そして、太陽のような独特すぎる葉の形をしたターンルアンがありました。様々な植物を観察した後に、部屋で資料にまとめる作業は楽ではありませんでしたが、とてもやりがいに溢れていました。

さらに、植物観察のみならず、日系のフリーズドライ工場や農園、無農薬のコーヒー農園の視察、またタイとミャンマー、ラオスの国境地帯であるゴールデントライアングルを訪れたり、チェンライ周辺の博物館を見学したりと、本当に数多くの経験をしました。そのため、食について、持続可能性のある農園やミャンマーとタイの国力差について考える機会が数多くありました。

次のコース参加者たちにも、私たちがまとめた植物図鑑を発展させてほしいという思いがあるのと同時に、このチェンライという魅力に溢れた土地を存分に体験してほしいと思います。

工学部2年生(渡航時)

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