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Internatinal Online Summer Program 2020 (ハノイ貿易大学) 2020年9月7日~9月18日

私は、大学に入るまでベトナムに縁があったわけでも特別な興味があったわけでもありませんが、ちょっとした手違いで大学一年生の夏にベトナムに一ヶ月半インターンシップをすることになりました。そんな無知の状態でベトナムに渡航した私ですが、ベトナムの方々に囲まれて生活するうちにこの国が大好きになりました。現地にいた際に、FTUの学生にお世話になったご縁があること、ベトナムの大学の授業に興味があったこと、そして自分の専門と関連のある授業内容であったことからこのプログラムへの参加を決意しました。

プログラムは、合計10 日間で、二週間にわたって行われました。参加者は、様々な大学の日本人学生約10名とFTUの学生約10名で構成されました。本来は実際にベトナムへ行って活動するものを今回は初めてオンラインで行ったため、技術面などを含めてかなり重量のあるプログラムになったと思います。話し合いひとつにしても、言語の壁の前に通信状況の壁が立ちはだかるので、初めのうちはかなり時間がかかりました。ですが、数日もすれば慣れてかなりスムーズに意思疎通を行うことができました。

プログラムの授業は、数分の小休憩を挟んだ、一コマあたり三時間であり、内容はベトナムの文化や歴史に始まり、ベトナムの経済、起業家精神、ファイナンス、マーケティング、人的管理など多岐にわたって展開されました。始まりの時間はしっかり決まっているものの、終了時刻はかなり長引くこともありました。内容としては、私は専門分野の授業で学んだことのあるものが多かったので、比較的スムーズに理解することができました。授業の中でも、グループワークが組み込まれることが多く、自分たちで考えたビジネス案に、どのように授業内容を応用してビジネスアイデアを完成させていくのかが主なテーマでありました。当然、授業内では理論の応用を完成させることはできず、授業後にもディスカッションを行いました。私たちのグループは、ベトナム側のインターネットのコネクションがあまり良くなかったので、テキストメッセージを中心に話を進めていきました。 私たちのグループは、三日目の授業後にビジネスアイデアを考え出しました。私は日本にいるベトナム人留学生に「ベトナムで成功しそうなビジネス」についてアイデアをいただき、それをもとにグループで話し合いました。結果、「ヴィーガン弁当を販売するビジネス」と言うアイデアで二週間継続的に話し合いを進めることにしました。

毎日その日の授業が終わるたびに、その日の授業で使われたトピックを自分たちのビジネスアイデアに織り込んで少しずつビジネスを完成させていきました。これがかなり単純には進まず、毎日やるべきことがアップデートされていくので、うまく役割分担をするのが大変でした。やっとのことでマーケティングプランが終わったと思えば、次の日にはファイナンシャルプランを仕上げなければならないので、正直ひたすら追われていました。しかし、グループワークは楽しいもので、話し合いの間にベトナムのお話や日本の大学の話など文化交流を行うこともできました。

文化交流ためだけの時間などは設定されていなかったので、文化交流を目的に参加すると物足りないところがあると思いますが、電話の背景のクラクション音や隣人のカラオケの音などでベトナムを感じることができました。私個人的には、グループアクティビティなどを通してお互いのカルチャーを理解していく方が、文化交流としてアクティビティが設定されるより好きなので、程よく楽しむことができました。 最終的に、私たちのグループはアイデアをかなりうまくまとめることができ、プレゼンテーションもみんなで分担して作り上げることができました。プレゼンテーションは、含めなければいけない事項が多く、25分ほど発表にかかりました。活動を通して、ビジネスアイデアをかなり現実的に考えさせられたので、実際にベトナムでこのビジネスを展開したくなりました。

二週間という短いプログラムかつオンラインでの実施ということで、やはり実際に会うことに比べるとベトナムの学生との距離感は縮まりにくいとは思いますが、どこにもいけないこの時期だからこそ場所に関係なく様々な人と交流することができたので、とても良い経験になったと思います。


■参加学生がグループで作成した発表資料 ➡こちらからご覧にいただけます。

経営学部3年

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