神戸大学 文学と芸術のページ
 
◆教育部会の紹介◆
 人が生き、成長していく上で、「豊かな理知」に支えられた「人間の感性」と、「豊かな感性」に支えられた「人間の理知」の両方が必要ですが、当教育部会では、「文学・芸術」が人の心に語りかける力、人を育む力を有していることを様々な講義を通してお伝えしたいと思います。この講義を担当するのは、人文学研究科、国際文化学研究科、人間発達環境学研究科の教員たちです。
 ここで若い学生の皆さんに感じ取り学んでほしいことは、人々が築き上げてきた、また現に人々が築き上げている「文学的・芸術的感性の多様性」や、「感性というものの持つ豊かさ・豊饒さ」です。あるいはまた、青春の時代、私たち自身が「その表現の背後にある豊かさに心を開かれる時に広がる世界」とその意味です。
 現代社会において知識と技術が必要であるように、そしてまた自然科学や言語、社会科学が必要であるのと同様に、「文学・芸術」が「時代のうねり」の中でどのように力強い世界、どのように繊細な世界を創り上げてきたか、その背後に広がる世界を伝えたいと思います。  
 
◆科目一覧と概要◆
授 業 科 目
授 業 内 容
 日本の文学 長い歴史を持つ日本の文学について、その展開の多様性を理解し、各時代の背景や各ジャンルの特質を知るとともに、すぐれた作品の味読を通して、文学作品を味わい楽しむ能力を高める。
 世界の文学 世界にはさまざまな文学的伝統が存在する。それぞれの背後にある文化的背景やそれぞれの展開についての文学史的知識を学ぶとともに、すぐれた作品の味読を通して、文学作品を味わい楽しむ能力を高める。
 言語と文化 さまざまな言語の言語学的特質について学ぶとともに、言語と文化の関係の多様なありようについて多面的に考察し、言語という身近な存在がもっている文化的意味について理解を深める。 
 伝統芸術 さまざまなジャンルの伝統芸術について、その成立・展開の歴史を学ぶとともに、現代的意義を理解する。また、すぐれた芸術に接しながら学問的方法に基づく鑑賞の仕方を学ぶことにより、ゆたかな鑑賞力を養う。 
 芸術と文化 今日の芸術文化は、多岐・多様な様相をみせている。伝統の継承と発展、新たな創造と進化である。日本、西洋及び諸民族における芸術の展開と新しい文化形成について、音楽と造形の両分野から、理論的かつ実証的にアプローチを行う。 
 
◆リンク◆
【神戸大学】