神戸大学 人間形成と思想のページ
 
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◆教育部会の紹介◆
 「人間形成と思想」教育部会では、「人間の形成」に関わる問題を多角的に取り上げた講義をしてします。人間は文化の中に生まれ、文化がつくり出す様々な意味のなかで、自分を含めた世界についての考え、つまり「思想」をもつようになり、人間として形成されていきます。
 つぎの「科目一覧と概要」をみるとわかりますように、「哲学」はその「思想」を厳密に理論化したものですし、「論理学」は理論化一般の基礎となる推論や論証を取り上げ、「行為と規範」は文化のつくるルール(規範)と人間の行為との関わりについて解明する講義です。
 また、「心理学」や「心と行動」は、「思想」をひろく心理現象としてとらえて、人間の心理と行動について考察し、「教育学」と「教育と人間形成」は文化の中での人間形成を、教育との関わりのなかで検討する講義です。最後に、「科学技術と倫理」は規範の問題を、現代社会においてとくに重要である科学技術との関連において論じる講義です。
 学生のみなさんがこれらの講義を受講して、自分や他の人々の考えや思想の形成プロセスについてふり返り、自覚的に対象化し相対化しながら見直すために役立ててほしいと思います。
 
◆科目一覧と概要◆
授 業 科 目
授 業 内 容
 哲 学 人間は、自然的世界・社会的世界と関わりながら生きる自らの生のあり方を根本から反省し、「よく生きる」ことを求める存在である。このような知の営みの結晶である哲学の基本的な論理とその意義を、哲学が西洋において生まれたものであることを自覚しつつ、考察する。
 行為と規範 具体的な事例を参照しながら、人間の行為の特徴を明らかにし、人間の行為とさまざまな規範との関わりを考察することを通して、現代文化における伝統と近代の相克や規範に関する普遍主義と相対主義の対立など、行為と規範をめぐる諸問題を解明する。
 論理学 日常的な思考から科学的な思考にいたる、さまざまな推論や論証に関わる諸問題を検討するとともに、形式化された現代論理学の基本を学習することを通して、論理的思考全般についての理解を深めることを目的とする。
 心理学 心理学の成立と発展を踏まえて、知覚、感情、認知、記憶、思考、知能、パーソナリティ等を中心に心理現象を概観し、人間の心理・行動についての科学である心理学を全体として学ぶ。
 心と行動 心理学などから現代的なトピックを選び、さまざまな実験事例、臨床事例、研究例等を紹介しながらひとつのテーマを掘り下げて考察する。
 教育学 教育という営みは誰もが経験し、しかもその経験は千差万別である。その千差万別の経験を踏まえながらも、教育現象を原理的、体系的に学ぶことによって、その中に貫かれた法則性を探りだし、自己の教育観を鍛えることをねらいとする。
 教育と人間形成 教育とは人間の意図的な営みである。しかし人間は、意図せざる様々な営みの中で自己の発達を遂げることも事実である。それが人間形成というものであり、この講義では、教育と人間形成の関係を、様々な視点から多面的に学習することをねらいとする。
 科学技術と倫理 教養原論として、現代の科学技術が生み出す、倫理的問題の事例分析を行いながら、学生が、市民としてあるいは将来の多様な職種の専門家として一般的に弁え、考慮しなくてはならない倫理的問題を、応用倫理学を専門とする研究者が実践的に論じていく。
 
◆リンク◆
【神戸大学】