大学教育研究センターFD 模擬授業

2002年 3月 7日 午後1時〜5時

FD講演会「学生参画型授業の実践と理論」

講師:武蔵大学人文学部教授 林 義樹氏

 模擬授業シリーズ第一弾として、学生参画理論で有名な林先生をお招きして、林先生の授業中に学生が実際に作成したシートや授業風景のVTRを交えながら、学生参画授業の意義、方法、効果について学習しました。さらに、2006年問題といわれる高校までのカリキュラム改訂に対して大学がどのように対応すべきかについて林先生の示唆深い考えをお聞きしました。少なくとも、これまでのような一方通行で学生のモチベーションを刺激しない授業では学生は納得しないし、だからといって形ばかりのグループワークや集団討議などでは学生の関心を引くこともできない。授業評価も受身にとらえずに、授業づくりの大事な要素として積極的に生かしていこうとする姿勢が必要だ。学生中心の授業づくりを熱く語る林先生の意気込みに参加者は深い感銘を受けました。

2002年 6月 14日 午後1時〜5時

FD講演会「多人数教育での参加型学習実践について」

講師:中京大学教授 浅野 誠 氏

 模擬授業シリーズ第2弾では、大学教育学会などで重鎮としてさまざまな提言や実践報告をされている浅野先生をお招きし、浅野式授業と呼ばれるさまざまな技法を学びました。模擬授業では大学院生のグループと教官のグループをつくって、浅野先生が独自に開発され、長年授業で使用されて効果をあげてきた技法を実際に体験しました。ユニークで、しかも、個々の学生が主体的に学びや気づきを獲得していけるように配慮されたグループ技法と、その根底にある浅野先生の教育哲学を、楽しく、アットホームな雰囲気の中で学ぶことができました。「私の授業は楽しいが、単位をとるのは容易でない。授業外もしっかり勉強して、よい成果を出さなければならない。でも、リピーターやサポーターが毎年出て、私の授業を手伝ってくれている。」と話す浅野先生の授業の魅力が垣間見ることができた研修会でした。