神戸大学大学教育研究センター設置10周年記念シンポジウム

(第10回神戸大学大学教育研究センター研究集会)

21世紀の教養教育を考える

日時:平成15(2003)年1月30日(木)午後1時半〜5時半
会場:神戸大学会館・六甲ホール(神戸市灘区六甲台町)

講演者(シンポジスト):
 大ア仁 氏(国立学校財務センター所長)

 阿部欣也 氏(元一橋大学学長、前共立女子大学学長)

 佐藤友美子 氏(サントリー不易流行研究所所長、国際日本文化研究センター客員教授)

コーディネーター:野上智行 氏(神戸大学学長)

 本学では平成4年に教養部を廃止して以来、大学教育研究センターが教養教育を中心とする全学共通教育を実施してきました。そして、センター発足以来、毎年大学教育に関わる重要な問題をテーマとして、これまで9回研究集会を開催してきました。今年度は、教養部廃止、センター設置の10周年にあたります。
 周知のように、大学を始めとする国立大学を中心として、ほぼ全ての大学で一般教育等の改革と教養教育組織の改廃や学部の新設、増設がこの10年に集中しました。このようなドラスティックな大学教育改革の契機となったのは、平成3年に当時の大学審議会が出した「大学教育の改善について」と題する答申と、それを受けて実施された大学設置基準の改正、いわゆる「大綱化」です。この大学設置基準の「大綱化」後10年を経て、近年様々な組織や機関が、教養教育の現状や問題点について検討を行い、さらに、国立大学については大学評価・学位授与機構による教養教育の評価も、現在進行中です。このように、「大綱化」後10年を経て21世紀を迎えた今日、改めて大学における教養教育の意義と重要性が認識し直されています。
 そこで、神戸大学及び大学教育研究センターでは、本学並びに我が国の大学における今後の教養教育を展望すべく、教養教育に深い学識をお持ちの方を講師にお呼びしてシンポジウム(研究集会)を開催することにいたしました。