平成15年度後期 全学共通授業科目 学生による授業評価

 

実施要領

(1)実施時期 

 平成1619日(金)及び114日(水)〜127日(火)

(2)実施率・有効回答率

 平成15年度後期の開講科目数は昼間主コース556科目、夜間主コース27科目の計583科目であった。そのうち学生による授業評価を実施したのは、それぞれ492科目(88.5%)、24科目(88.9%)の計516科目(88.5%)であり、分析したものはそれぞれ491科目(88.3%)、24科目(88.9%)の計515科目(88.3%;前期89.2%)である。

 昼間主コース、夜間主コースの履修登録学生数はそれぞれ35,157名、992名の計36,149名であり、回答した学生はそれぞれ20,375名(58.0%)、607名(61.2%)の計20,982名(58.0%;前期62.2%)であった。

(3)項目

 今年度から大幅に見直し全面的に改めた質問項目であり、前期と同じものを使用した。共通な選択式11項目と自由記述項目のほかに1〜5問のオプションを設定した。ここでは全科目共通の11項目の分析結果を報告する。

 

分析結果

 コース別、授業形態別、区分別、教科集団別に算出した項目の平均値を別紙1にまとめる。なお、教室施設のみが3段階(1〜3)、それ以外はすべて5段階(1〜5)の尺度であり、授業進度を除き点数が高いほどよい評価となる。授業進度は1が「遅すぎる」、3が「ちょうどよい」、5が「早すぎる」であり、3に近い値ほど良く評価されていることになる。個々の授業の平均値をもとに授業科目ごとの平均を算出したものを別紙1にまとめる。

(1)   全体

 昼間主・夜間主ともに教室施設の項目(3段階評価)を除き、平均が3を下回っている項目はひとつもない。項目別に見ると、出席がきわめてよく、教員の熱意、学生への接し方が次によい。また、授業進度も平均値が3.2であり、問題はない。また、3段階評価である教室施設についても大方「現状でよい」と評価していることがわかる。こうした傾向は昼間主・夜間主のちがいはない。昼間主と夜間主とを比較すると出席と教室施設については昼間主の方が、授業進度は両者の差はなく、それ以外の項目は夜間主の方がよい。こうした傾向は前期と変わらない。(グラフの2003aは前期、2003bは後期)

(2)   区分

 右に昼間主コースの区分別の平均値を示す。教室施設、授業進度を除いて、健康スポーツ科学が他の区分よりも評価が高く、ついで外国語とその他となっている。教員の熱意、話し方、授業理解、総合判断については専門基礎が他の区分よりも悪い。

 

(3)教科集団別

 出席率と教室施設以外の項目について各教科集団の担当科目群の平均を比較してみると、平均4.0以上と評価が高いものは、次のとおり。前期と比較して新たに平均が4.0となったもの(たとえば、昼間主の自然科学史や教養原論(自然))が多い。とくに、夜間主にその傾向が強い。

(昼間主)

 教員熱意:健康スポーツ科学(4.58)、外国語第U(4.18)、自然科学史(4.10)、

教養原論(人文)(4.01

 接し方:健康スポーツ科学(4.46)、外国語第U(4.23)、教養原論(自然)(4.12

 成績評価:自然科学史(4.10)、教養原論(自然)(4.09

 話し方:健康スポーツ科学(4.38)、自然科学史(4.00

 授業理解:健康スポーツ科学(4.04

 総合判断:健康スポーツ科学(4.37)、総合教養科目(4.04

 

(夜間主)

 教員熱意:健康スポーツ科学(4.73)、外国語第U(4.28)、教養原論(人文)(4.00

 接し方:健康スポーツ科学(4.70)、外国語第U(4.36)、教養原論(人文)(4.04)、

教養原論(自然)(4.03

 成績評価:外国語第T(4.17)、健康スポーツ科学(4.15)、教養原論(自然)(4.08

 話し方:健康スポーツ科学(4.58)、外国語第U(4.28)、外国語第T(4.03

 教科書:外国語第U(4.01

 私語注意:健康スポーツ科学(4.19)、外国語第U(4.15

 総合判断:健康スポーツ科学(4.33)、外国語第U(4.20

 

これに対して、平均3未満と評価が比較的低いものは次のとおり。夜間主は前期は該当するものはなかったが、後期は専門基礎が3つの項目で平均3未満となっている。

 

(昼間主)

 熱意:図学(2.86

 成績評価:地学(2.82)、図学(2.93

 授業進度:健康スポーツ科学(2.97

 授業理解:図学(2.74)、物理学(2.75) 

 

(夜間主)

 成績評価:専門基礎(2.81

 教科書:専門基礎(2.74

 授業理解:専門基礎(2.79