平成16年度後期 全学共通授業科目 学生による授業評価
実施要領
(1)実施時期
平成17年1月14日(金)〜1月28日(金)
(2)実施率・有効回答率
平成15年度後期の開講科目数は昼間主コース577科目、夜間主コース25科目の計602科目であった。そのうち学生による授業評価を実施したのは、それぞれ523科目(90.6%)、22科目(88.0%)の計545科目(90.5%;前期92.0%)である。
昼間主コース、夜間主コースの履修登録学生数はそれぞれのべ37,542名、926名の計38,468名であり、回答した学生はそれぞれのべ22,848 名(60.9%)、536 名(57.9%)の計23384 名(60.8%;前期65.4%)であった。
(3)項目
前期と同じものを使用した。共通な選択式11項目と自由記述項目の他、1〜5問のオプションを設定した。ここでは全科目共通の11項目の分析結果を報告する。
分析結果
コース別、授業形態別、区分別、教科集団別に算出した項目の平均値を別紙1にまとめる。なお、「教室施設」のみが3段階(1〜3)、それ以外はすべて5段階(1〜5)の尺度であり、「授業進度」を除いて点数が高いほどよい評価となる。「出席」は「1」が「30%以下」、「2」が「30%−50%」、「3」が50%−70%、「4」が70%−90%、「5」が「90%−」である。授業進度は「1」が「遅すぎる」、「2」が「やや遅い」、「3」が「ちょうどよい」、4が「やや早い」、5が「早すぎる」であり、3に近い値であるほど望ましい。個々の授業の平均値をもとに授業科目ごとの平均を算出したものを別紙1にまとめる。なお、以下の説明は科目ベースの平均に基づいている。
全体
教室施設と授業進度を除き、昼間主・夜間主とも平均が3を下回っている項目はひとつもない。図1には今年度後期と昨年度後期の結果を比較している。総合判断は今年度も3.7以上だが昨年度より.05下がっている。
出席率は回答者の半数以上が7割以上と答えている。教員の熱意、学生への接し方が高く授業理解が低い傾向は変わっていない。教室施設は3段階評価で平均が2.5以上あり、大多数が「現状でよい」と評価していることがわかる。こうした傾向に昼間主・夜間主のちがいはない(別紙 表4)。
図1 昼間主コース全体平均(科目ベース)
(1) 区分
図2に昼間主コースの区分別の平均値を示す。教室施設、授業進度を除いて、健康スポーツ科学が他の区分よりも評価が高く、ついで外国語がよい。情報は成績評価、教科書が他の区分より低く、教科書は平均が3.0を下回っている。
図2 昼間主コースの区分別平均
(3)教科集団別
出席率、教室施設、授業進度以外の項目について各教科集団の科目群(区分2)の平均が4.0以上のものは、次のとおり(別紙、表7)。下線を引いたものは昨年度後期に4.0未満であったものである。昼間主コースでは地学、化学が、夜間主コースでは教養原論(自然)、専門基礎、健康スポーツ科学が昨年度より評価を上げてリストに入った。とくに昼間主コースの地学は4項目が、夜間主コースは教養原論(自然)はさらに3つがリストに入った。
(昼間主)
教員熱意: 健康スポーツ科学(4.48)、人権(4.15)、外国語第U(4.12)、地学(4.07)
接し方:健康スポーツ科学(4.42)、外国語第U(4.19)、地学(4.11)、化学(4.00)
話し方:健康スポーツ科学(4.29)
授業理解:地学(4.08)
総合判断:健康スポーツ科学(4.28)、地学(4.19)
(夜間主)
教員熱意:健康スポーツ科学(4.83)、外国語第U(4.40)、教養原論(自然)(4.23)、
教養原論(人文)(4.05)、専門基礎(4.01)
接し方:健康スポーツ科学(4.83)、外国語第U(4.51)、教養原論(自然)(4.49)
成績評価:外国語第T(4.17)、健康スポーツ科学(4.15)、教養原論(自然)(4.08)
話し方:健康スポーツ科学(4.22)、外国語第U(4.12)、教養原論(自然)(4.10)
教科書:健康スポーツ科学(4.37)、外国語第U(4.02)
私語注意:健康スポーツ科学(4.64)、外国語第U(4.15)
総合判断:健康スポーツ科学(4.52)、外国語第U(4.20)、教養原論(自然)(4.01)
これに対して、平均3未満と評価が比較的低いものは次のとおり。
(昼間主)
教科書:情報(2.96)
授業理解:物理学(2.96)