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2021年2月24日に高校教員向けEUレクチャー『欧州における相互文化理解の促進とグローバル市民の育成』を開催しました。

2021年2月24日(水)、ジャンモネCoE主催で、神戸大学国際教育総合センタープログラムコーディネート部門の橋田 力准教授による高校教員向けEUレクチャー 『欧州における相互文化理解の促進とグローバル市民の育成』をオンライン開催しました。
まず、橋田准教授より、欧州における外国語教育は、双方向の文化理解力を身に付けたグローバル時代にふさわしい市民の育成を文教政策の目的として掲げている旨、述べられました。 また、日本でも導入が進んだ欧州言語参照基準(CEFR)が元来、欧州市民の国境を越えた域内移動を念頭に考案されたものであって、各種の外国語テストの共通尺度ではなかったことも言及されました。
欧州において外国語教育の射程は広く、移民やジェンダーなどに起因する多様性を前向きにとらえ、寛容と平等の理念にもとづく相互文化理解力(intercultural competence)を身につけたグローバル時代にふさわしい市民の育成を目標としていることについて説明がなされました。さらに、同評議会が開発した「相互文化的出会いについての自分誌」(Autobiography of Intercultural Encounters)を取り上げ、オンライン環境の制約があるなかで、参加者が実際に記述し、それをもとに話し合うワークの試みなどを通じて、相互文化理解力と実践的な外国語コミュニケーション能力との関係などについて参加者とともに考えを深めることができました。また、最近の動向として、「相互文化的な市民性に関するテスト(Intercultural Citizenship Test)についても概要が紹介されました。
レクチャーは、兵庫県高等学校教育研究会 英語部会において、令和2年度研究大会の一環として実施され、兵庫県内の英語教員19名の先生方にオンライン参加いただきました。
神戸大学ジャンモネCoEでは、高校の先生方がEUに関する最新の知識を教育できるよう、今後もレクチャーを継続していきます。

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国立大学法人 神戸大学