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2021年3月10日にジャーナリスト向けワークショップを開催しました。

2021年3月10日(水)に神戸大学ジャンモネCoE主催(関西プレスクラブ後援)でジャーナリスト向けワークショップをオンラインで開催し、17名の方にご参加いただきました。
まず、神戸大学大学院国際文化学研究科の村尾元教授が「コロナ感染拡大抑制のための個人情報の利用:世界各地の状況について」と題して、次に、神戸大学大学院法学研究科の関根由紀教授が「EUのジェンダー法制とその実質的影響:フランス『パリテ』を例として」と題して講演を行いました。
村尾教授は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐ目的のスマートフォン用接触追跡アプリの状況や問題点を報告しました。講演では、世界各国での接触追跡アプリの提供及び利用の状況や、アプリの相互運用における日・米・EU間の相違点、プライバシーに係る問題、また感染拡大防止への効果等について説明されました。
続いて関根教授の講演では、EUにおける男女平等政策の歩みが紹介されました。EUの基本条約であるローマ条約(1957年)にて男女同一賃金の原則が定められて以降、EUでは男女平等の実現のための政策が進められてきており、現在は、政界や経済界等の指導的ポストでの男女の同数性を重点的課題の一つに定め、実質的な平等を実現するための様々な取組みを肯定する裁判例が積み重ねられていること、同数性「パリテ」を先駆的に進めるフランスでは、この概念が男女平等の軸となり、EUの政策に大きく影響していることが紹介されました。
講演終了後の質疑応答の際には、参加者から、接触追跡アプリの利用率と政府への信頼感との関連や、男女平等政策が進んでいる国の歴史的・文化的背景等について質問があり、活発な意見交換が行われました。

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国立大学法人 神戸大学