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2021年3月11日にジャンモネCoE主催の金蘭千里高等学校ミニシンポジウムを開催しました。

2021年3月11日(木)、神戸大学ジャンモネCoEは、金蘭千里高等学校の生徒を対象としたミニシンポジウムを開催しました。このイベントはZOOMでオンライン開催され、3名の講師によるEUに関連したテーマの講演を行い、168名の生徒が参加しました。
まず初めに、辻本賢理事長(金蘭千里学園)による開会の挨拶では、異国間の人々の相互理解の重要性が強調されました。
リチャード・ケルナー氏(駐日欧州連合代表部)による講演「The EU in the world and EU-Japan Relations」では、まずEUの主たる目標と機能について紹介があった後、EUと日本の関係について概要が説明され、日本の学生向けのヨーロッパ留学の情報の紹介で締めくくられました。
続いてクリストファー・ゴメス教授(神戸大学大学院海事科学研究科教授)による講演「気候変動と人口推移に直面した日本における自然災害:日本に必要な科学、工学、リーダーシップと倫理」では、急速な高齢化や気候変動のような、今の日本における主な課題について論じられ、新しい世代の学生や学者が、問題を解決する新しいアイデアを考えていくことが必要であることが述べられました。
最後に、エルカン・キビリチム特命講師(神戸大学国際連携推進機構)による講演「難民保護の国際政治と欧州連合」では、まず難民保護における役割を果たしている国際的な当事者とその手段について紹介された後、EUの具体的な役割について論じられました。講演では、難民の法的な定義や、難民の人権、難民条約の欠点、難民保護におけるEUの共通法、2015年からの難民危機に対するEUの対応などが扱われました。講師は、先進国と発展途上国の間で難民が偏在していることを強調し、このパターンが難民危機にも当てはまることを示しました。また結論では、日本を含む裕福な民主主義国家は、より多くの難民を受け入れることができることが述べられました。
シンポジウムに先立ち、辻本賢理事長により実施されたEU関係の事前学習や、学校での充実した英語学習により、生徒たちは熱心に講演に耳を傾け、EUにおける人の自由な移動、難民受け入れのデメリット、EUの難民政策におけるイギリスのEU離脱の影響等、多くの質問を講師へ投げかけました。

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国立大学法人 神戸大学