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研究活動 Research

国際コミュニケーションセンターでは、「1.国際共修推進」「2.異分野共創推進」「3.測定・評価開発」の3つのミッションの研究活動を各教員がおこない、本学のグローバルエキスパート人材育成を外国語教育カリキュラムの開発・実施・評価を通してサポートすることを目指しています。以下、3つのミッションごとに、本センターでの各教員の研究活動を紹介します。

1.国際共修推進

本テーマでは,国際共修プログラムを特徴とした高度教養科目への展開を目指して,教養教育院と連携検討しつつ,カリキュラム,共修体制,単位化を目指して取り組む。※◎印のついている取り組みが、本年度の重点テーマになります。


  • ◎課題解決型国際共修のプログラム開発 −国際グループワークから国際共同研究へ−(木原)

    概要:次の2科目で行う国際共修で学生に課すプロジェクト課題の開発に取り組む。①国立台湾大学の学生と英語でグループディスカッション,グループプレゼンに取り組む授業(全学共通「Advanced English(海外研修)」後期1.0単位 2018年度より実施 過去4年間の参加者は神戸大学45名,国立台湾大学81名)②同大学の学部生・院生と質的調査研究を行う授業(国際文化学研究科「外国語教育コンテンツ論演習」後期月曜3限 2.0単位 2021年度より実施 昨年の参加者は神戸大学7名,国立台湾大学9名) (パートナー機関 Center for Teaching and Learning Development, National Taiwan University)
    今年度の達成目標:2023年度後期に高度教養科目にて「国際共同研究入門(質的研究)」を開講できるように準備を進める。

  • 地域連携を踏まえたドイツ語授業のカリキュラム開発に向けて(芹澤)

    概要:大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館との交流を取り入れたカリキュラムの開発を検討する。異文化理解・交流を目的とし,ドイツの文化や社会,政治,芸術,歴史といったさまざまなトピックを授業内で扱い,ドイツへの理解を深めるとともに日本との比較を行うことで両国の共通点・相違点を主体的に学べるような機会を授業に組み込みたいと考えている。そのうえで学習した内容を反映した質問をドイツ語で作成し,実際に総領事へのインタビューを行うことも授業の一環として組み込みたい。
    今年度の達成目標:記の活動を将来的に達成するために,本年度は当該総領事館との交流を開始するとともに,どの授業の一環として設置することができるか,またどのような授業展開が考えられるかなど,該当する授業の選出および授業の形式に関して検討を行いたい。

  • フランス語タンデム・プロジェクト(廣田)

    概要:フランス語を学習している神戸大学生と,日本語を学習している本学のフランス語圏における協定大学の学生とをペアリングし,お互いの日本語・フランス語学習を母語話者の観点からサポートするタンデム(語学交換)の活動をサポートする。
    今年度の達成目標:留学生とは対面形式で,現地の学生とはZoomなどを用いたオンライン形式で実施し,おもにサポート体制においてより良い体制のあり方を検討する。

  • 心理言語学的実験より得られた知見の外国語教育プログラムへの応用(濱田)

    概要:第一言語・第二言語の言語産出に関わる心理言語学分野の研究における知見・検証に基づき,神戸大学の外国語教育への応用可能性を理論的・実証的に探り,国際共修に資する外国語授業科目および教育プログラムの開発を目指す。
    今年度の達成目標:心理言語学的実験により検証を行い,そこから得られた知見を神戸大学における授業科目およびプログラムなどに活かす。

  • 中国語を中心としたアジア言語を用いた国際共修の模索(高橋)

    概要:現在神戸大学に在籍する留学生(1179名)のうち67.5%(796名)は中国語圏(中国、台湾、香港)からの留学生である(神戸大学便覧2021より)。彼らは日本語能力については入試などで要求されるが、英語が得意である学生は必ずしも多いとは言えない。そのような状況で日本人学生と留学生が共修する場を作る際には、日本語・英語だけではなく中国語を使用言語の選択肢に入れることで多様な意見や多角的な視点を取り入れられる可能性が広がる。上記のような国際共修の場を作るため、中国語を中心としたアジア言語に関する基礎的情報をまとめた教材を作成し、日本人学生と中国語圏の留学生が相互に学び合えるようなコンテンツを整備する。
    今年度の達成目標:国際共修の効果が特に高い中国語教育分野に関するコンテンツの作成を開始する。日本人学生・中国語圏留学生のヒアリングを通して重要項目を選別し、一部の単元については日中両言語でのモデル教材(言語学的説明と教育方法)を作成する。

  • 海外研修を伴う国際教育プログラムの開発(横川)

    概要:国際交流プログラム・海外研修を中核とした課題解決プロジェクト型プログラムの実施および評価を行う。
    今年度の達成目標:(株)With The Worldと神戸大学の産学協同研究プロジェクトにおける国際交流プログラムおよび2022年度から開講している海外研修を中核とした課題解決プロジェクト型プログラム「シンガポール サステイナビリティプログラム」(総合教養科目・高度教養科目)の発話・インタラクション等のデータ分析を通してプログラムの評価を行うとともに,国際教育プログラムの充実,学修効果の可視化を図る。



2.異分野共創推進

本テーマでは高年次専門教育との連携,高大・地域連携の構築を目指して取り組む。今年度は,科学論文執筆支援に向け,専門分野における論文文体に関して専門的知見をいただき意見交換を行う可能性について検討する。※◎印のついている取り組みが、本年度の重点テーマになります。


  • ◎高年次専門教育との連携に向けた科学英語教材開発とアカデミックライティング支援の可能性(保田)

    概要:科学論文というジャンルは,研究者間のコミュニケーションのツールとしての機能を果たすと同時に,その分野・領域における「知の創造」に貢献している。こうした知的財産は,物的資源の少ない我が国にとって重要な資源であり,独創性の強い学術研究を推進し英語で発信することが国際競争力を高める上で不可欠となっている。しかし,多くの高等教育機関では,専門教育を受ける高年次学習者層や若手研究者を対象とした英語教育や科学論文執筆支援の体制は十分に整備されておらず,体型的な指導を受けないまま見よう見まねで論文を執筆している書き手は少なくない。このような現状を解決し,高年次学習者層の論文執筆支援の体制を整えるべく,(i)科学英語教材開発と(ii)授業外でのアカデミックライティング支援の可能性を探ることが本研究の主要な目的である。
    今年度の達成目標:多分野の科学論文コーパスを作成し,書き手のStanceの表現方法がどのような言語資源で表出されているかについて調査を開始する。今年度は,医学,工学,生物学等の自然科学系の学術誌に掲載された論文を対象とする予定である。収集されたデータをもとに,分野間で共通する言語的特徴,分野に固有の言語的特徴を抽出し,科学英語教材開発の元データとする。論文の文体調査,教材開発を進める過程で,この教材をどのようなメディアを通して学習者層に届けるかについて,授業外でのアカデミックライティング支援の形(デジタルコンテンツ,図書館との連携,ライティングセンターの設置など)を検討することも同時並行で行う。

  • ◎フランス語学習の地域ネットワーク形成(廣田)

    概要:兵庫県内の高等学校でフランス語科目を担当している教員と連携し,神戸大学生と県内の高校生を対象として,フランス語プレゼンテーション大会を開催する。その準備・運営を契機として,兵庫県内におけるフランス語学習の地域ネットワークを構築する。
    今年度の達成目標:神戸大学生と県内の高校生を対象として,フランス語プレゼンテーション大会を開催する。

  • 360°カメラによるコンテンツのコミュニケーション練習への応用可能性に関する検討(柏木)

    概要:360°カメラにより撮影した映像・画像の臨場感をコミュニケーション練習に活かすことができないか,その可能性を検討する。
    今年度の達成目標:360°カメラでコンテンツを撮影し,VRゴーグル等で視聴する一連の方法を検討する。撮影した映像・画像をVRゴーグル等で視聴した場合の臨場感の感触を探る。

  • 英語による体験学習/内容言語統合型学習(Greer)

    概要:大学時代に、多くの学生は「英語を学ぶ」という意識から「英語で学ぶ」に切り替える必要が出てくる。このプロジェクトは、科学や経済学等といった内容を英語で学ぶようなContent and Language Integrated Learning (CLIL)の授業における言語使用に焦点を当てる。このような学習環境において、第二言語による相互作用の実践が、社会的な活動を達成し、相互理解を確立するためにどのように利用されているかを説明するために、会話分析を利用する。
    今年度の達成目標:具体的には、神戸大学の学部生が、英語学習施設である東京グローバルゲートウェイ(TGG)等の活動に参加する際の相互作用を調査している。また、その集中ワークショップや事前研究活動など、神戸大学における語学授業形態の新たなあり方についても検討する。



3.測定・評価開発

本テーマでは,外国語能力における新しい評価指標やデジタル教材開発およびその評価に関して取り組む。今年度は,教学IRとの関係で実施している外部試験データの分析結果を部分的に組み込む可能性についても考察する。※◎印のついている取り組みが、本年度の重点テーマになります。

  • ◎学習者コーパスデータの解析に基づくL2英語力評価ベンチマークの設定にかかる基礎研究(石川)

    概要:研究室で構築している「アジア圏国際英語学習者コーパスICNALE」の評価データ(アジア圏の100名以上の評価者が同一サンプルを一斉に評価する)を用い、幅広い聞き 手・読み手によって等しく評価される第2言語産出サンプル(Benchmark samples)を特定するとともに、その特徴を計量的に要約することで、大学における英語の発話・作文評価の基礎資料とする。
    今年度の達成目標:サンプルの特定を行い、その言語的特性を分析し、研究成果を著書・論文などで公開する。

  • 英文読解力測定・評価モデルの創出(島津)

    概要:神戸大学独自の英文読解力測定・評価モデルの創出
    今年度の達成目標:国際コミュニケーションセンターは、学生の英語力達成に向けての独自の目標・基準を掲げ、それを達成するためにどれだけの学力育成がなされたかを外部試験に頼ることなく測定することを目指す。そのための指標の一つとしての英文読解力に関し、「読解できた」とは何を意味するのかを各種の英文(エッセイ、評論等)の読解をもとに考察し、授業改善の一助とする。

  • 持続的な音声言語コミュニケーション力育成のためのカリキュラム開発に向けた活動・評価方法の検討(濱田)

    概要:音声言語コミュニケーション力の持続的および効果的な育成・指導のための活動・評価方法について検討する。
    今年度の達成目標:語彙・統語処理の自動化を促すために授業内で行っている個人および協働での活動の効果を検証する。また,それらの活動で用いる相互評価アプリなどの有用性についても検討し,授業内活動の改良を目指す。





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