「EUレクチャー・シリーズ」第12回:オーストリア国防省部長(元駐日EU代表部臨時代理大使)シュテファン・フーバー氏による講演会を開催しました(7/28)

2021/07/30

7月28日(水)、元駐日EU代表部臨時代理大使で現在、欧州対外行動庁からオーストリア国防省に出向中のフーバー大臣官房長特別顧問・安全保障政策部長が「EUレクチャー・シリーズ」第12回として「EUと日本」のテーマで講演されました。

講演会は、本学の全学生と教職員に公開され、43名の参加がありました。うちKUPES第7期生らが同日4限の「日欧比較セミナーⅢB」特別講義として19名が出席しました。

フーバー部長は、現地時間の朝7時よりオンライン会場にお越しになり、司会の橋田 力准教授(国際教育総合センター)より、同部長の略歴が紹介された後、さっそく講演を始められました。同部長は、学生時代から主権国家の枠組みを超えた欧州統合に強い関心を持ち、大学の若手教員からEU加盟交渉の最前線であったブリュッセルのオーストリア政府代表部での勤務を経て、同地の欧州委員会に移籍した後、つぶさに見てきた市場統合から通貨統合に至るEUのダイナミックな発展について臨場感を持って語られました。

また、日本やアフガニスタンにおける外交現場での経験を踏まえ、国際機関の領域である経済分野を超えて主権国家の領域である外交・安全保障分野を担う欧州対外行動庁の発展についても、外交官ならではの知見をもとに転換期の重要文書の用語や行間の意味を解説されました。さらに、EUと日本との外交関係や今後の展望についても環境問題やデジタル化などの共通の課題を踏まえて語られました。